「やっと離婚できた。でも、あの人は今、どんな気持ちなんだろう……?」
モラハラ夫との離婚を経験した方なら、一度は頭をよぎるこの疑問。
関係を断ち切ったはずなのに、心のどこかで相手の今を気にしてしまう……そんな気持ち、決しておかしくありません。
この記事では、
モラハラ夫が離婚後に抱きやすい心理状態や行動パターン
を、専門的な知見も交えながらやさしく解説していきます。
支配欲、所有意識、孤独感……その裏にある複雑な感情を知ることで、「もう、振り回されない自分」を取り戻す第一歩になるはずです。
あなたの気持ちに寄り添いながら、わかりやすく丁寧にお伝えしていきますね。
少しでも心が軽くなりますように――。
離婚直後の心理状態

モラハラ夫と離婚して、ほっとしたはずなのに……ふと気になることってありませんか?
「今、あの人はどんな気持ちでいるんだろう?」
「後悔してるのかな? それとも何とも思ってないの?」
そんなふうに、心のどこかで相手の心理が気になってしまうこと、ありますよね。
実は、モラハラ気質のある人が離婚後に感じるのは「後悔」ではないことが多いんです。
「しまった。ひどいことをしてしまった……」という反省ではなく、
- 「自分の支配が通じなくなったことへの苛立ち」
- 「コントロールできない現実に対する不満」
だったりするんですよね。
モラハラ夫は、基本的に「自分は正しい」と信じて疑わない傾向が強いです。
だから、離婚されたとしても
- 「自分は悪くない」
- 「相手が勝手に出て行った」
と考える人が少なくありません。
そして、それが感情の整理を難しくさせている原因でもあります。
しかも、外面を保つのが上手なタイプも多くて、周囲には「離婚してせいせいした!」「やっと自由になれた!」なんて強がることも。
でも、実際には心の中にポッカリと空いたような喪失感や、どうしようもない不安を抱えていたりします。
誰にも言えない、孤独。
それを素直に出せないプライド。
矛盾だらけの心理状態なんですね。
妻や子どもを「所有物」と思う感覚が残る背景

「あなたたちは、俺のものだ」――。
こういった考え方、信じられないようで、本当にあるんです。
モラハラ夫の中には、妻や子どもを“家族”ではなく、“自分の持ち物”のように感じてしまう人がいます。
だからこそ、離婚してもその「所有意識」が消えるわけではないんですよね。
むしろ、「奪われた」「返してほしい」というような、勝手な被害者意識すら持つこともあります。
この心理の背景には、幼少期の家庭環境や過去のトラウマが影響している場合もあります。
自分の思い通りにならないと、怒りが湧く。
相手の感情を考えるよりも、自分がどう感じるかが最優先。
まるで「コントロール不能なテレビにイライラしてリモコンを叩く」ような……そんな、乱暴な発想。
そして、この所有意識が強いほど、離婚後の行動にも影響します。
- 突然のLINE
- しつこい電話
- SNSの監視
「まだ家族でしょ?」「なんで無視するんだ?」と、勝手に連絡を取り続ける。
相手の意思なんてお構いなし。まさに“支配の延長”です。
だからこそ、被害に遭った方は「まだ愛されてるのかな……?」と誤解しないように気をつけてくださいね。
それは愛ではなく、執着です。
自分の存在意義を保つための「コントロール欲求のあらわれ」にすぎないんです。
独り身を楽しむタイプの現実

離婚したあと、SNSでやたら楽しそうな投稿をする元夫……見たことありませんか?
「今日も自由に生きてます!」
「好きなことだけして気楽な毎日!」
そんな言葉を目にすると、「えっ、全然こたえてないの?」とショックを受けてしまうこともあるかもしれません。
でも、その言葉、どこまで本音でしょうか?
実際には、自由を得たはずなのに孤独を感じている人も多いです。
モラハラ傾向のある人は、「自分が優位に立っている関係性」に安心感を覚える傾向があります。
だから、誰にも支配できない環境になると、逆に自分を持て余してしまう。
何をしても満たされない。
そんな空虚感に襲われることもあるんです。
そして、よくあるのが「再婚してまた同じことを繰り返す」パターン。
最初は優しくても、次第に支配的な態度が出てきて、また相手を傷つける。
そして結局、また孤独に逆戻り……。そんなループにハマってしまう人、実は少なくありません。
一方で、本当に“ひとり”になったときに、自分の過ちに気づいて変わる人も……いないわけではありません。
でも、それはほんの一握り。
多くの場合は、反省よりも「どうすればまた支配できるか」と考えてしまう。
悲しいけれど、現実です。
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